2010年9月29日水曜日

僕だけのもの

大山さんがチャンピオンになった事は僕にとってあまりにも大きな出来事だった。大山さんはプロ生活十年で、初のベルト獲得だと言っていた。さぞ、苦労されたであろうその十年間。僕なんかが知っているよりもはるかに苦しい試練もあったはず。成功するか迷いに迷った時もきっとあったはず。それを乗り越えてきたからこそ、大山さんは人に与える事のできる人になれたのだと思う。何をかくそう僕自身が大山さんに与えてもらっているその一人だから。


僕が十代で焦りに焦ってた頃、母は「何をそんなに死に急いでるの?お前は何があっても大丈夫なんだから!」そう言った。「答えが出るのは今だけじゃないんだ!」とも言った。『今だけじゃない』あの時は『今』が全てだと思ってたから理解できなかったけど、現在になってわかった気がする。高く跳ぶ為には長い助走が必要なんだと。


僕はまだまだ助走段階にいる。そして、高く高く跳んで大空にある大きなものを掴みに行きたい。その大きなものがなんなのかは言わない。それは僕にしか見えないものだから。

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